介護老人保健施設「明和苑」と同じ敷地内には、住宅型有料老人ホーム「岬ハウス」、グループホーム「はまど」、デイサービス「しおかぜ」、通所リハビリテーションがあります。
今回は「デイサービスしおかぜ」について、現管理者/介護福祉士 小河真由美さんと元管理者/介護福祉士 松富敏文さんのお2人にお聞きします。
松富 「デイサービスしおかぜ」は、2014年4月1日、定員10名の「通所介護 江藤病院」として開設したのが始まりです。地域に根差した「優しいデイ」を理念として、利用者さんに「やすらぎ空間」を提供しようと努めて参りました。2019年11月、「通所介護 江藤病院」は現在の場所へ移転し、定員18名の「デイサービスしおかぜ」としてリニューアルオープンしました。 ※江藤病院は大林町へ移転しました。
小河 定員が18名と小規模ということもあって、和やかで家庭的な雰囲気です。職員も、おひとりおひとりと近しく対応させていただいています。
松富 コロナ禍以前は、ご家庭のような手作りおやつメニューをご用意し、職員と一緒に作っていただいたこともありました。利用者さんにとって「家」のような「やすらぎ空間」となれるよう努めています。
松富 大声で笑って楽しんでいただけるよう節分やバレンタインの行事には寸劇を取り入れていました。思いっきり笑っていただくためにはぶっつけ本番のほうがいいと思い、実は「台本なし」。すべて職員のアドリブなんです。女装もありました。利用者さんを巻き込んで参加していただくこともあります。コロナウイルス感染症が終息したら再開させて、一緒に思いっきり大きな声で笑いたいです。
小河 参加型のゲームも、主に手作りでご用意しています。利用者さんが飽きないよう、誰でも参加できるよう、季節感も盛り込みながら、職員が新しいゲームを考えています。「ウサギとカメ」や「芋ほりゲーム」など、ゲーム用アイテム作成の段階から利用者さんに参加していただくこともあります。「芋ほりゲーム」では予想以上の真剣勝負となり、盛り上りました。
小河 朗読ボランティア「ハートフル」の朗読会や地域の方によるミニコンサート、阿波踊りの慰問をはじめ、小松島市の福祉まつりや町内の秋まつり等には利用者さんの作品を展示させていただくなど、多岐にわたっています。地域との交流が、利用者さんにとっての楽しみややりがいにつながってほしいと思っています。
松富 「桜まつり」や「紅葉の会」は、地域の方もお招きして開催しています。踊りや楽しいトークのほか、ささやかですが職員によるキャベツ焼きやおでん等のご用意もありました。
小河 災害時の訓練についても、少人数にするなど、感染症対策の上、合同開催しています。
小河 マスク着用や手洗いなどの声がけ、目の高さでのポスター掲示などをはじめ、手洗いの仕方を歌詞にした替え歌を作って、手の動きもつけて歌体操にし、一緒に歌いながら体操のひとつとして手洗いの手順を身に付けていただく工夫などをしています。
松富 デイサービスしおかぜ独自に、シンプルでわかりやすいぬり絵をご用意したところ、人気となり、毎日のように多くの利用者さんが取り組んでいらっしゃいます。利用者さんのちぎり絵やぬり絵は作品として壁に飾っています。また、季節の行事はデイサービスしおかぜ単独で開催しており、七夕飾りを玄関や廊下に飾って季節を感じていただけるようにしています。また、トレーニング室では、身体機能の改善を目的とした運動に取り組んでくださっています。
小河 そうですね、メジロの写真を投稿しました。他にも、冬にはメジロ、ヒヨドリ、ムクドリがやってきて、餌場のみかんを取り合っていました。秋にはデイルーム前の植木に鳩が巣を作りました。そんな様子を眺めて、利用者さんだけでなく職員も癒されています。
松富 ホームページを通して、施設での行事や利用者さんの様子を利用者さんのご家族や地域の方々に身近に感じて、安心していただきたいと思って頑張って投稿を継続しています。