ホームページで毎月、見ごたえのある壁作品を公開しているデイケア(通所リハ)について、明和苑デイケア 副室長 作業療法士 大道浩志さんにお聞きしました。
( 10・11月/ 9月/ 8月/ 7月/ 6月/ 5月/ 4月/ 3月/ 2月/ 1月/and more)
壁作品は毎月テーマを決めて作り上げていくのですが、作業は毎日続いているんです。切り絵や貼り絵等の手芸は、見た目以上に手間と時間がかかる作業です。色、季節感、指を細やかに使うなど、作業をとおして脳に対して様々な刺激を得るため、作業療法のひとつとして活動に取り入れています。ホームページでの公開が、毎日作品を作り続けてくれている方にとって作品発表の機会となり、モチベーションの向上に繋がればと考えています。ぜひ、多くの方にご覧いただきたいです!
当施設は徳島県小松島市の東側、和田島町に位置する地域にあります。和田島ちりめんと呼ばれるちりめんやワカメの産地で有名です。その和田島町で、昭和22年に開設して以来地元に根付いた活動をさせていただいており、地域の方々との距離を近くして関りを続けています。そのなかで生まれた作品はどれも愛着が深く、その分完成度も高いと自負しています!
(笑)江藤病院(明和苑は移転前の江藤病院と同敷地内でした)が和田島町から大林町へ移転したことで、明和苑を利用してくださる方も和田島町はもちろん、羽ノ浦町や那賀川町と多岐にわたってきました。とはいえ、和田島町出身のスタッフも大勢おり、湧き出る地元愛とグループの方針「絶対に見捨てない。」を格言に、今後も笑顔が堪えぬ施設にするため、努力を続けております。
デイケアでは、午前10:30と午後13:30から2回に分けて集団体操やレクリエーション、筋力トレーニングを実施しています。こちらについては、全員を対象としてお声掛けしています。なかには骨折などの整形的疾患や内科的疾患による障がいをお持ちの方、もっと手芸などの高度なアクティビティをお望みの方に対しては個別的な運動メニューや作業ができる場所をご提供しています。例えば身体的評価のもと、適切な運動が行える機器の利用や運動メニュー表の作成、アクティビティが行える場所のご提供などです。
病気、ケガに対して利用者さんは不安や悩みを抱えていることが多いんです。麻痺や変形、痺れなどの後遺症に対して治して欲しいと率直な思いをお聞きすることは多く、身体機能障害にこだわった機能訓練(関節可動域訓練や筋力強化訓練など)を望まれます。あまりこちらにとらわれ過ぎると、ADL(日常生活動作)が1人で行えなくなるなどの支障が出てくるので、機能訓練からADL訓練もしくは機能訓練と並行でADL訓練ができるよう導く工夫をしています。まずは遠慮せず、声を掛けていただきたいですね
一番のおすすめは集団でのトレーニングです。昨今、「してもらうリハビリ」から「自分で行うリハビリ」が主流となっています。当施設でも、ご自宅でも行うことができる運動をリハビリスタッフがご指導しています。また、四季を通じて行う園芸を栽培から調理まで行う活動も人気で、デイケアの利用者さんは楽しんで取り組んでくださっています。
当施設では4つの活動を主に行っています。
また、病院や施設から退院したばかり、病気やケガをして日も浅い方などに対しては、集中的な個別リハも行っています。
おすすめ活動としては、転倒予防に繋がる「棒体操」です。こちらは、新聞一部とテープ、椅子があれば、どこででも楽しんで行える活動で、なおかつ楽しんで行えます。ぜひ試していただきたいです。
リハビリスタッフが行うリハやレクは、個別リハも集団リハも基本的にリハビリ室で行っています。ご利用者の定員としては20人ほどご利用が可能で、複数名(2~3名)のリハビリスタッフで担当しています。
すでにご利用中の方には、翌月の行事予定をお配りしています。ホームページのカレンダー(トップページ下部)でも随時公開していきますのでご活用ください。
見学や体験利用は随時承っています。ご連絡して頂ければ随時対応いたします。尚、入浴は無料、昼食をご希望される場合は450円が必要となります。まずはお電話やメールでお問合せください。
次回はデイケア(通所リハ)についてより詳しく聞きます!ぜひご覧ください。