介護老人保健施設「明和苑」は、小松島市和田島町に平成4年に開設されました。
明和苑のある和田島町は、徳島県小松島市の東側沿岸部にある港町。町の南側以外は海に面しており、和田島町の北の先端に近い「和田の鼻」には灯台があって、行き交う船の安全をサポートしています。
漁師町・和田島町の名産と言えば「和田島ちりめん」。和田島湾は「ちりめん」の原料であるシラス（鰯の稚魚）の漁場です。茹でたり干したりする前の、生のシラスが食べられる店があるのは地元ならでは。ぜひお越しください！道中には明和苑がありますので、見学がてら立ち寄ってみてください。 和田島町は南北に長い町です。小松島市内中心部からはほぼ1本道の県道218号線を車で走り、JR「赤石駅」を過ぎてから７~8分ほどで、大きな白い建物と「明和苑」の看板が見えてきます。
和田島町で昭和22年から地域の医療を支える病院として歩んできた旧江藤病院敷地内に増築し、平成4年2月24日に介護老人保健施設「明和苑」が設立されてから今年で29年。 ※江藤病院は平成29年に小松島市大林町に新築移転しました。 地域とともに歩んできた「明和苑」について、介護主任の奥村秀樹さんに お聞きしました！
当施設は、（旧）江藤病院として昭和22年に設立してからこれまで、 地域の皆様と共に歩んでまいりました。平成4年2月24日、旧江藤病院建物敷地内に増築して介護老人保健施設「明和苑」を設立、令和2年に在宅強化型となりました。これからも「優しい施設」を理念に掲げて、地域の皆様に信頼され愛される施設としていきたいです。
当施設は、在宅強化型介護老人保健施設で、入所、リハビリテーション、ショートステイをご提供しています。協力病院である江藤病院（大林町）まで、無料の送迎バスを地域の足として走らせています。 また、同じ施設内に住宅型有料老人ホーム岬ハウス、グループホームはまど、デイサービスしおかぜ、通所リハビリテーションがあり、総じて江藤ケアセンターとして稼働しています。
無料送迎バス
介護職員による書道や生け花、リハビリテーションスタッフによる手芸、塗り絵などを定期開催しています。現在、コロナウィルス感染拡大防止のため密になることは控えながらも、「できること」をスタッフが検討し、実施しています。
直接の面会をご遠慮いただいている期間でもありますので、ご家族の方に安心していただけるよう当施設ホームページをこまめに更新し、紙媒体の広報誌も毎月作成しています。 施設内の行事に関しては密にならないよう配慮して実施していますが、慰問（朗読ボランティア、阿波踊り）や大きい行事（桜祭り、夏祭り、紅葉の会、餅つき等）に関してはコロナ禍の影響で、残念ながら休止しています。今後は、コロナウィルス感染症の拡大状況などを鑑みて江藤病院とも相談・協力しながら、「できること」を検討する予定です。
令和3年2月現在 105歳の最高齢の方を含め、4名の100歳以上の方がご利用くださっています。コロナウィルスにかかわらず、感染症等の対策をしっかり実施しています。
当施設には、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、作業療法士、介護福祉士、介護士、ケアマネジャー、支援相談員等の多職種が在籍しています。職種にかかわらず、ワンチームとして働いており、入所者さん、利用者さん一人一人のニーズに寄り添っています。 また、看護師には看護師特定行為研修修了者、介護福祉士には喀痰吸引研修修了者も在籍していますので、医療ケアの面においても信頼いただいています。
※明和苑ホームページより
「ワンチーム」と申しましたとおり、多職種が、一人一人の状態に合わせたケアがご提供できるよう、利用者さん入所者さんの最新の情報が常に共有できるようにしています。また、ケアプランについてもカンファレンス参加を積極的に行えるように実施時間帯を工夫しました。職種にかかわらず互いに支え合う業務体制を組んでいましたら、いつのまにか「チームワークが得意」になっていました。
接遇研修への参加や院内研修を通じて、スタッフ誰もがスキルアップに努めています。入所者さん利用者さんの各々の状況、家族背景などの把握に対応しながら、家庭的な雰囲気を意識して環境整備をしています。
在宅復帰に向けて、施設内リハビリテーション（生活リハビリテーション含む）を積極的に実施したり、入所前・退所後の訪問等を積極的にすすめ、在宅生活をもっとサポートしたりしていきます。 これからも、地域の皆様に愛され地域に根差した施設となるよう務めてまいりますのでよろしくお願いいたします。
